2009年1月27日20時36分
指導力不足を理由に岡山県教委から分限免職処分を受けた元中学校教諭の男性(50)=岡山市=が、県を相手に処分の取り消しを求めた訴訟の判決が27日、岡山地裁であった。近下秀明裁判長は「教師として適格性を欠いたとしても、地方公務員としての適格性については十分な検討がなされておらず、処分は裁量権の乱用にあたり違法だ」として取り消しを命じた。
判決は、元教諭の授業中に立ち歩く生徒がいたり、試験問題を適切に作成できなかったりした点については「教員としての適格性を疑わせるに十分」と指摘。その一方で「公務員の地位を失うという重大な結果をもたらす処分については、教員としての適格性を欠くというだけでは足りない」とし、「学校職員など別の職への採用の可否は検討されておらず、地方公務員としての適格性を厳密に検討していない」と判断した。
判決などによると、元教諭は81年に採用され、岡山市内の中学校で約24年間、理科教諭として勤務。しかし、実験中に安全性の確保を怠ったり、教科指導に必要な専門性に問題があったりしたとして、05年に県教委から「指導力不足」と認定された。1年間の研修後も改善がなかったとして、06年4月に分限免職処分にされた。同5月に県人事委員会へ処分取り消しを申し立てたが、県人事委も処分を承認した。
記者会見した元教諭は「教育方法に直す点はあると思うが、もう一度授業を通じて理科の楽しさを教えたい」と話した。県教委は「主張が認められず極めて残念。今後の対応については判決内容を検討したい」との談話を出した。
(北上田剛)
県教委、県人事委員会から「指導力不足」と認定され、更に裁判で「教員としての適格性を疑わせるに十分」と指摘されながら、「もう一度授業を通じて理科の楽しさを教えたい」ってコメントできる鈍感力が…。
記事から窺うに、あくまでも
「公務員の地位を失うという重大な結果をもたらす処分については、教員としての適格性を欠くというだけでは足りない」
「学校職員など別の職への採用の可否は検討されておらず、地方公務員としての適格性を厳密に検討していない」
ということだろうに…。別の職に採用されると、また不満を訴えそうだね。
24年間の間に彼に理科マインドを摘み取られた子供(たとえ24人に満たなくても、むしろ理科マインドの持ち主はこういう教師を無視して我道を行くんだろうけど)のことを思い、支払われた報酬が税金であることを思うとね。同僚の社会の先生は、彼の肩を叩きながら、爽やかに、「<公共の福祉>って言葉知ってますか(ニコリ)」って言ってやるべきだろう。いや別に社会じゃなくてもそのぐらいは…。
で、こういったときにネットを中心にして話題になるのが日教組だけど、僕は日教組の教師が100%だめだとは言わないけど、日教組って、まともな人がおかしな人にブレーキをかけることのできない組織になってしまっていることは確かだろうね。
少し話はそれるけど、「そもそも恋愛なんて自由なのに、生徒とセックスしたくらいで懲戒免職だなんて違法だと思う」って、マジメに主張する教師が現れるんじゃないかって危惧してるんだけど、現場はどんな感じなのかな?まともな人は頑張ってほしいもんだけど…(´Д`)
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