幼児2人を自転車の前後に乗せる「3人乗り」について、警察庁の検討委員会(座長・小川武史青山学院大教授)は9日、安全性が確保された自転車に限って認めるべきだとした上で、具体的な構造上の安全基準を示した報告書をまとめた。
警察庁は今後、禁止の根拠となっている都道府県公安委員会規則の改正を全国の警察に指導。早ければ7月にも3人乗りが解禁される見通し。
3人乗りは、警察庁が禁止を徹底しようとしたことに若い母親らが「非現実的だ」と反発、条件付き解禁に方針転換を決めていた。報告書は少子化対策や子育て支援の必要性も強調、同庁が開発を依頼したメーカー側も、安全基準を満たす製品を開発中だ。
報告書は「複数の幼児を持つ保護者にとって自転車は日常生活に欠かせない交通手段で(3人乗り禁止の)ルールはあってもほとんど守られていない状態だ」と指摘。その上で「深刻な少子化、経済問題を考慮すれば、子育て支援の観点からも解決方法を検討することが必要だ」とした。
安全な自転車の要件として、昨年7月の中間まとめに盛り込んだ強度や安定性など6項目を具体化する構造上の基準を策定した。
一方、安全に利用するために必要なこととして、保護者に対して交通ルールの順守とともに、幼児にヘルメットを着用させることや、1歳未満の幼児は乗せないことなどを求めた。自治体には少子化対策の一環として、購入費助成やレンタル制度の導入など3人乗り自転車の普及に向けた積極的な取り組みを促した。
また、メーカー団体が、JISマークなどによる認証制度を設けることが望ましいとしている。
(2009年4月9日12時46分 スポーツ報知)
子供2人を乗せて買い物袋を積み込んで、フラフラと歩道を走る主婦の姿が見える!そして子供が怪我をしたら、自転車メーカーが訴えられるんだろうなぁ…。そもそも3人乗りする人が交通ルールを遵守するとは思えんし。
「3人乗り自転車普及に向けた積極的な取り組み」の中には、あまりにも自動車オリエンテッドな日本の道路整備を見直すことも含まれるってのはもちろんの話なんだろうね?
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