07/09/2009

おっ、鋭いね

 社説を筆頭に、確実にアレな毎日も、たまにこういった鋭い視線を垣間見せてくれる。
日本が変わる:前例なき税金回収 (毎日.jp)
 ◇「すでに基金計上」…41道府県/見直し対象不明確、不安に拍車/民主をけん制「配慮信じている」
 民主党は政権公約(マニフェスト)に「地域主権の確立」を掲げている。しかし、皮肉なことに、民主党が政権樹立後にまず着手しそうなのは、麻生内閣が地方を通じて配ろうとした税金の回収だ。
 麻生内閣が5月に成立させた09年度補正予算のうち、民主党は独自政策の財源確保策として計46の基金4・3兆円を全面的に見直し、未執行分は国庫に召し上げる方針だ。ただし、毎日新聞の調べでは、東京、茨城、千葉、福井、滋賀、香川の6都県を除く計41道府県がすでに基金事業を予算化したり、9月の補正予算案に計上したりしている。このため、回収作業は地方を巻き込んだ大規模なものになる。
 46のうち14基金は都道府県、3基金は都道府県所管の公益法人が事業主体になっている。農水省は4日、交付決定額が75億円にとどまっていた森林整備加速化・林業再生基金(1238億円)について「駆け込み支出は望ましくない」と新規の交付凍結を決めた。これが早くも地方を混乱させている。

 成立済みの予算を地方から回収する作業はほとんど前例がないだけに、行政の手続きは混乱が避けられそうにない。地方への交付を決定したものの、未執行の分については、関係する都道府県議会が補正予算で基金分を減額補正して、国庫に自主返納する方式が考えられる。ただ、自治体が執行済みの分は回収困難とみられる。
 民主党幹部は「必要なものは残す」としているが、財源確保のためには基金の大幅な見直しが必要だ。ただ、事業内容を一つずつ精査するには時間がかかるため、その間に事業がさらに進んでしまう懸念も出ている。

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