07/01/2010

新聞哀歌

 学生時代、とあるTVの情報番組で大木凡人がただ当日に発売される新聞の記事を朗読するってコーナーがあった。それが最初なのかは分からないけど、その後はどんな情報番組でも似たようなコーナーを目にするようになった。TVの情報ってたいしたことないなぁって思ったもんだけど、どうも間違った認識だったらしい。

 現在の状況を鑑みるに、新聞なんてテレビで紹介されないと忘れ去られる、そんな脆弱なメディアに変化する萌芽だったんだろうな…アレが。
 例えば、昨年8月の総選挙の結果を受けた政権交代では、新聞・テレビを中心としたマス・メディアの影響を大きさを否定する人はいないだろう。翻って、昨今の鳩山政権に対する支持率はどうだろう。政権成立100日を過ぎた辺りから、政権成立時から怪気炎を上げていた産経新聞だけでなく、ほぼ全紙、朝日や毎日でさえも、批判的な姿勢をとり始めたのに、以前ほどダイレクトに数字に結びついていないようだ。
 その大きな理由は、テレビなんだろうなぁと推測できるわけで、たまに情報番組なんかを目にすると、情報は新聞が提供して、それの取捨選択とどう提示するのかを決めるのはテレビ。 そんな関係が成り立ってるような…。
 
 で、新聞を作っている側はどう思っているんだろうなぁ、だなんて思ったわけ。こんなことを思ったのは、新聞を売る側の悲鳴を聞かされたからなんだけどね。売る方からは確実に哀愁が漂っているのは確かだな。

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