元日本代表中田英寿氏らのマネジメントで知られるサニーサイドアップ社が、南アW杯で勝敗予想を8試合すべて的中させたドイツのタコ「パウル君」のマネジメント契約締結に乗り出したことが12日、分かった。スペインの実業家やタコの名産地などが買い取りに手を挙げるなど、予想ダコは人気沸騰。同社がマネジメント契約を獲得すれば中田氏との異色コラボが実現する可能性もある。
W杯は閉幕したが、予想ダコの人気は終わらない。企業PRや個人マネジメントなどを手がけるサニーサイドアップ社が、パウル君の“獲得”に名乗りを上げた。同社はこの日「世界的な話題性、注目度に高い肖像的価値を見いだしている。先週後半からオーバーハウゼン水族館側に問い合わせをしている。具体的な契約交渉には至っていないが、前向きな話し合いができれば」と語った。
サニー社が申し出ているのは、水族館からパウル君を買い取るのではなく、「仕事」を一般企業などに売り込み、稼ぐお手伝いをしたい、ということ。もくろむのは、CMやイベントでの起用だ。
寿命が長くないと言われるパウル君を日本に連れて来ることは難しいという。02年日韓W杯で活躍し、森永乳業などのCMに出演したトルコ代表FWイルハンと同じような価値を見いだしている。携帯電話会社ソフトバンクのCMで人気の北海道犬カイ君(6歳)で出演料が約80万円といわれるCM出演も夢ではない。
サニー社は02~06年に日本サッカー協会の公認マスコット犬で、「勝利を呼ぶ犬」として活躍したミニチュアダックスフンドのロンメル君とCM契約した実績がある。広報担当は「寿命が近いこと知っているが話題性は高い」と“売れる”と見ている。
スペインではタコ祭りが有名なガリシア州オ・カルバジーニョ村では3万ユーロ(約340万円)で買い取る意思を表明。サニー社が“獲得”するにはそれ以上のオファーが必要になりそうだ。水族館ではパウル君にトロフィーを贈呈し、関係者は「占いからは引退させる」と衝撃宣言をしたが、人気が収まる気配はない。サニー社“落札”なら、中田氏との予想対決が見られるかもしれない。
◆イングランド出身パウル君アラカルト
▽生まれ 公式記録では08年、イングランド・ウェイマスのシー・ライフ・センター。生後3か月で、ドイツ西部のオーバーハウゼン市のオーバーハウゼン水族館に移った。
▽種類 マダコのオス。タコ目マダコ科で、日本で最も一般的なタコ。体長は約60センチ、体重8キロ前後。
▽寿命 約3年。現在生後2年4か月なので、11年春ころまでの命か。
▽名前の由来 ドイツの詩人・ボーイ・ローンセンの詩「タコ(イカ)のパウル」から。
▽占い方法 カキなどが入ったプラスチック製の箱に両国の国旗を張り、先に箱を開けて食べた国が勝利する。タコは色の識別ができるため、明るい色を選んでいるだけでは、という指摘も。
[2010/7/13-06:01 スポーツ報知]
水族館側の「売らないよ(占いよ)」を受けてのことなんだかどうだかは知らないけれど。
もう晩年を迎えて余生を迎えようとする蛸からも搾取を企てる所がいかにも女史らしい。
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