TBSまたやっちゃった!「なりすまし」小沢氏ツイッターを「本物」と紹介 (スポーツ報知)
民主党代表選(14日投開票)で、小沢一郎前幹事長(68)と、菅直人首相(63)がガチンコバトルを繰り広げる中、TBSの情報番組「ひるおび!」が6日、「小沢氏がツイッターを始めた」と報じた。ところが、紹介したツイートは小沢氏によるものではなく「なりすまし」だったことが発覚。番組内でおわびをする事態となった。小沢氏はこの日、高知県で街頭演説。自らをご当地の英雄・坂本龍馬に例え「自らの命を懸ける」と意気込んだ。
報道も過熱する民主党代表選で“やっちゃった”のはTBS系「ひるおび!」だった。「安東弘樹のひるトク!」コーナーで、安東アナが「小沢氏がツイッターを始めた」と紹介。示されたのは小沢氏の写真と「ozawaichiroh」の名前で「今日からツイッターを始めました」とつぶやく画面だった。フォローされている数は約9000、フォローしているのは鳩山由紀夫前首相(63)だけ。
「一兵卒として半年間、微力ながら民主党を支えて参りましたが」。小沢氏が話したことがあるようなフレーズとともに、「代表戦への立候補をさせていただきました」と出馬表明もしている。
ただし、つぶやいた日時は実際の出馬表明より5日前の8月26日。代表選を「代表戦」と書き間違いもあった。これには安東氏が「選が戦になっているのは意図的でしょうか」という旨のコメントをし「戦う剛腕」の解釈につなげてみせた。
ところが小沢氏の事務所によると「ツイッターはやってません」。コーナーの放送後、TBSから「小沢さんご本人のものですか」と確認する電話があり「違います」と返答したという。
番組終盤、安東氏が「ご本人が書いたものではないということです。訂正しておわび申し上げます」と謝罪した。
小沢氏の「なりすまし」は先月末からツイッターで騒がれていた。小沢氏は4日、「ニコニコ動画」に生出演し、ツイッターについて「ボクわかんないの、そういう操作」と言いつつも「(小沢氏の)ニセがいるんですよ」と指摘され「あっそうなの。アッハハ」と苦笑していた。
小沢氏は代表選に突入するや、露出作戦に出ている。報道各社の世論調査では苦戦中だが、インターネット上では菅首相を上回る人気。街頭演説には「ツイッター仲間で声を掛け合って集まった人もいるようだ」(小沢陣営)。そんな状況もあってか、TBSは本人のツイッターと信じてしまったようだ。
140文字でつぶやくツイッターは、オバマ米大統領(49)が行っていることでも有名で、日本の国会議員にも浸透。その半面「なりすまし」も頻繁。鳩山氏もツイッター開始前からニセ者が登場。菅首相は始めていないが、ニセ者は多数存在している。
小沢氏は同日夜、TBS系「NEWS23クロス」に出演。代表選に負けた場合は「一兵卒でも全面協力する」と述べた。
◆最近のTBSの“失態”メモ
▼ゴルフ誤報(2010年5月)赤松農相が海外出張先でゴルフをしていたと報道。赤松農相が否定。報道番組で謝罪。報道に関与した4人を懲戒処分に。
▼急死誤報(10年4月)くも膜下出血で倒れ、救急搬送された巨人・木村拓也内野守備コーチを夕方のニュースの字幕スーパーで「急死」と表示。夜のニュース番組で訂正。
▼不適切取材(10年1月)「報道特集NEXT」内で制作会社の担当者が取材対象の男性の郵便物を無断開封していたことが発覚。車に発信機器を付けたことも分かり、謝罪。
▼突撃取材(09年11月)英女性死体遺棄事件で市橋達也容疑者が千葉県警行徳署から地検へ移送される際、同局社員が署員を振り払ったとして公務執行妨害で逮捕される。
▼カート暴走(09年11月)男子ゴルフ中継で機材を載せたカートが観客に突っ込む。30代女性が左眼窩(か)底骨折。
▼遼くん盗聴未遂(07年6月)情報番組「ピンポン!」で、プロゴルファー石川遼のラウンド中の声を拾おうと、同組の選手に、マイク装着の依頼をしたことが発覚。
御仲間の日テレも負けていないのがご愛嬌。
0 件のコメント:
コメントを投稿