01/03/2013

如月が逃げとる!

という訳で弥生…。
Googleでは芥川龍之介の生誕を祝っとりますなぁ。生誕121周年。

「しばらく、死んだように倒れていた老婆が、死骸の中から、その裸の体を起こしたのは、それから間もなくのことである。老婆は、つぶやくような、うめくような声をたてながら、まだ燃えている火の光を頼りに、はしごの口まで、はっていった。そうして、そこから、短い白髪を逆さまにして、門の下をのぞき込んだ。外には、ただ、黒洞々たる夜があるばかりである。下人は、既に、雨を冒して、京都の町へ強盗を働きに急ぎつつあった」なのか「…そこから、短い白髪を逆さまにして、門の下をのぞき込んだ。外には、ただ、黒洞々たる夜があるばかりである。下人の行方は、誰も知らない」なのか、(画の中で、)座り込んだ人物の悩み。これは『トロッコ』の末尾を気にかけるか気にかけないかと同等の重みを持つ。

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