おおつごもりと訓むってのを学んだのは高校の古典の授業だったっけ。「みそか」にしろ「つごもり」にしろ漢字だけを眺めてみてもどうしてこう読むのかは分からないのが最近のDQNネームに似た感じがあると言えば言い過ぎか。暴走族的ローカル文化を一般化したいわゆる「キラキラネーム」と同列に論じるのはあれなんだけど、読みから意味を考えてみると「三十日」や「月籠り」も腑に落ちるという点では似ている。
大晦日の夜は除夜で、旧い年と人間の百八の煩悩を除くために撞かれるのが除夜の鐘。旧年中に107回撞き新年に1回撞くと言う。きっちりと線を引くのではなく煩悩の種を新年に持ち越しておく感じがいいなぁと思いつつ。
除夜の鐘
それにしても、今年のN響"第9"演奏会は素晴らしかった。殊に指揮者のヘルベルト=ブロムシュテットの個性が顕れていて、総合でやってる裏番組を凌駕しているのは確実だろう。態々バッティングするように編成したNHK自身もあれがオワコンだって知ってるのかもしれない。民放のワイドショウが騒ぐので付き合ってるんだろう。
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