いま「侍の面構えをしてる俳優がいない」のはなぜかテレビ番組やCMに出ると映画俳優も安っぽい感じにhttps://jbpress.ismedia.jp/articles/-/70561 黒澤明が晩年、時代劇が撮れなくなったと歎いていた。侍の面構えをしてる俳優がどこにもいねえじゃねえか、ということだったようである。そりゃあまあ三船敏郎や志村喬、仲代達矢や三國連太郎、中谷一郎クラスがいなくなった、ということなら、そのとおりである。佐分利信のような重厚な役者や、藤原鎌足のような軽妙な役者もいなくなったし、山本麟一のような岩のような役者もいない。 日本の真珠湾攻撃を描く日米共同合作の『トラ、トラ、トラ!』の日本側の監督に決まったとき、黒澤は軍人役に俳優ではなく、ズブの素人の企業経営者を起用しようとした。そのことが監督降板の一因にもなったようだが、黒澤にいわせれば、これまた軍人面した役者がいねえじゃねえか、ということだったのかもしれない(いかにも俳優然とした役者では、もはやリアリティがない、ということもあったのだろう)。
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いま「侍の面構えをしてる俳優がいない」のはなぜか
テレビ番組やCMに出ると映画俳優も安っぽい感じに
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/70561
黒澤明が晩年、時代劇が撮れなくなったと歎いていた。侍の面構えをしてる俳優がどこにもいねえじゃねえか、ということだったようである。そりゃあまあ三船敏郎や志村喬、仲代達矢や三國連太郎、中谷一郎クラスがいなくなった、ということなら、そのとおりである。佐分利信のような重厚な役者や、藤原鎌足のような軽妙な役者もいなくなったし、山本麟一のような岩のような役者もいない。
日本の真珠湾攻撃を描く日米共同合作の『トラ、トラ、トラ!』の日本側の監督に決まったとき、黒澤は軍人役に俳優ではなく、ズブの素人の企業経営者を起用しようとした。そのことが監督降板の一因にもなったようだが、黒澤にいわせれば、これまた軍人面した役者がいねえじゃねえか、ということだったのかもしれない(いかにも俳優然とした役者では、もはやリアリティがない、ということもあったのだろう)。
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