21/04/2008

中国:反仏デモ拡大 カルフールに1000人乱入(毎日jp)
http://mainichi.jp/select/today/news/20080421k0000m030060000c.html
 こうなったら、もう「暴動」といった方が良いかもね。
中国で反仏デモ拡大 「やらせ」は黙認、無許可は弾圧(asahi.com)
http://www.asahi.com/international/update/0420/TKY200804200186.html
 こんな記事があったんで、漠然と感じていたことを備忘録として。
 中国にまつわるこのところの流れって、中国政府としては悪くはないんだろうなぁ、ってこと。
 いまや中国製品を抜きにして、世界の生活や経済活動が回らなくなりつつある事を理解しているので、中国政府にとっては海外からの批判なんて、蛙の面にションベン。それに比べて、彼らが恐れているのは国民にソッポを向かれてしまうこと。
 そもそも五輪の開催が、対外的な国威発揚だって言われているけど、五輪が成功したからって、中国共産党に対して誰が畏敬の念を抱くんだって・・・。結局それって、「中華人民共和国民」としての集合的アイデンティティを強化する機能しか持たないだろうし、それが中国政府の目的なんだろうね。こういうのって、洋の東西を問わず、何処でも見られることなんだろうけど。
 こういった反フランス、或いは反西欧の意識により強化される「中国人」アイデンティティって、意図せざる帰結、というよりも予定通りのように気がするんだけどね。民衆のガス抜きも兼ねてってことで。
 だと考えると、中国政府はあの「反日デモ」から多くのことを学んでいるんだなぁと。スポンサーの都合もあるだろうから、五輪のボイコットなんてありえないだろうしね。

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