17/01/2009

最善策は廃止だけれども

【主張】センター試験20年 思考力で選抜する工夫を (産経ニュース@msn.)
 17、18の両日行われる大学入試センター試験を皮切りに本格的な入試シーズンに入る。
 大学入試は小中高校の教育への影響が大きい。各大学はセンター試験の特徴を踏まえた上で活用し、選抜方法を工夫してほしい。
 センター試験は平成2年から始まり今年で20年目になる。昭和54年から導入された共通1次時代から数えると30年の節目の年だ。
 共通1次試験導入前は、各大学が1次試験も個別に行っていた。当時、高校の授業で教えない難問奇問が目立ち、基礎学力を適切に測る試験が必要とされた。
 試験方式では、短期間に大量の答案の採点をするため、選択で答えを選ぶマークシート方式が採用されたが、当初から思考力が削(そ)がれるなどと批判されてきた。
 昨年にはノーベル物理学賞を受賞した益川敏英氏も「考えない人を育てている」などとマークシート方式の弊害を強く指摘した。
 確かな知識に基づき論理的に考え、その先を発想する人材の必要性は高まっている。大学側は益川氏らの批判を重く受け止め、記述式や小論文で力が試せる2次試験を含め改善を図るべきだ。
 共通1次スタート当初は5教科7科目を課していたが、センター試験は各大学が必要な科目を選べる方式で、私立大の利用も増えている。その一方で、入試科目を極端に減らした“お手軽入試”が学力低下の背景ともなった。
 またセンター試験だけで合否を決める私大があり、一昨年にはこれを利用した高校が受験料を負担し、優秀な生徒に複数の有名私大を受験させ合格実績にする問題が発覚した。大学側も受験生集めばかり考えず、思考力を鍛えるような選抜方法を工夫すべきだ。
 センター試験は時間をかけて良問がおおむね出題されている。過去に歴史で「強制連行」を史実として扱うような自虐史観の出題が批判された。当然、こうした不適切な出題はあってはならない。
 高校などの新学習指導要領では英語教育の改善、言語力強化が図られる。このねらいをセンター試験の出題にどう反映させるかも今後の課題だ。
 受験生の将来に大きくかかわる大学入試では、その実力を適正にとらえる選抜方法を練り、その後の大学教育を充実させてほしい。優秀な人材を入学させることは大学の活性化にもつながる。
 センター試験に何を期待してんだろ…。
 現行のやり方では、ごく普通の学習能力しか計れないだろうし。そういったテストなんだと認識した上で、続けるのであれば、そういったモンとして扱うのが吉。

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