01/10/2011

10月になったね

 10月といえば神無月なんだよね。
 というわけで、有名な徒然草第十一段。 
 神無月のころ、栗栖野といふ所を過ぎて、ある山里に尋ね入る事侍りしに、遥かなる苔の細道を踏み分けて、心ぼそく住みなしたる庵あり。木の葉に埋もるる懸樋の雫ならでは、つゆおとなふものなし。閼伽棚に菊・紅葉など折り散らしたる、さすがに、住む人のあればなるべし。
 かくてもあられけるよとあはれに見るほどに、かなたの庭に、大きなる柑子の木の、枝もたわわになりたるが、まはりをきびしく囲ひたりしこそ、少しことさめて、この木なからましかばと覚えしか。
 僕らが中学生の頃の徒然草の定番といえば、これに猫又(89段)が加わるんだけど、最近は序段と仁和寺にある法師(52段)くらいで終わるようだね。

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