10/10/2011

オーラルセックスの発がんリスクは喫煙以上(INTERNATIONAL BUSINESS TIMES)

 咽頭がんの発がんリスクが32倍に

 米国では近年、若年層の咽頭がんが増加している。従来、咽頭がんは喫煙や飲酒の経験と関連性が高いとされ、比較的高年齢層に多く見られた。

 この若年層の咽頭がん増加について、オーラルセックスとの関連性を証明する研究結果が、米誌ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー(JCO)に掲載された。

 発表によると、咽頭がんの増加はヒト・パピローマウイルス(HPV)によるという。女性にとっては子宮頸がんの原因になるウィルスだ。

 HPVに感染した男性が咽頭がんを発症するリスクは非感染者の32倍だという。喫煙よりはるかにリスクが高い。

 肺がんの発症率も増大

 今年4月には、国際がん研究機関(IARC)がオーラルセックスによる肺がんのリスク増大について研究結果を発表している。

 口腔や咽喉がヒト・パピローマウイルス(HPV)に感染した場合、ウイルスを含む体液が肺に流れ込むことで、肺がんを発症するという。

 肺がんについて、HPV感染者の発症リスクは非感染者より30%高くなる。

 ワクチンによる予防、現状は不可

 HPVウイルスにはワクチン接種が有効だ。女性の子宮頸がんについては高い効果が認められており、日本国内でも接種が進められている。

 一方、ワクチンを製造する製薬大手メルク社は、オーラルセックスによる感染予防について研究を進める考えはない、としている。研究者は、2020年にはHPVによる男性の咽喉がん患者が子宮頸がん患者を上回るだろう、と予想する。

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