平成24年6月8日 野田内閣総理大臣記者会見(首相官邸)
この記者会見は、野田さんが個人的な希望を述べたってだけの意味しか持たない。ここには行政の長としての宣言も判断も示されていない。そういった意味では、憲法の箍の範囲内での発言であるし不法でも不当でも不適切でもなく、ただ遵法の範囲内としか言い様がない。増税の実現に向けて頭がいっぱいの彼としては精一杯の原発問題へのコミットだったんだろう。
野田さんは原発推進話でやってるんだけど、行政上の手続きって話で言えば菅さんの脱原発話と同じ。もし菅さんが脱原発話を総理大臣として行っていれば、違う展望も開けていたんだろうけど今となっては後の祭り。
そもそも行政手続き上の話で言えば、大飯原発の再稼働に関しては福井県知事の判断で済む話であったはずなんだけど。だから、西川さんはこの野田さん個人的な発言を気にかける事無く福井県の原発に関しては自分の判断を明らかにするしかないし、その判断の責任は彼が負うべきだろう。国は西川さんの投げたボールなど感知していないってスタンスを決め込んでいるのだ。
まぁ、個人的な感想をこの時期に吐露する首相ってどうよ?って問題はあるんだろうけど、選挙に参加した人間として他人を責めようがないわなぁって思いがある一方で、たぶんこの人ってこの個人的な希望を実現するために原子力規制組織の議論をここまでグダグダになるまで放っておいたんだろうなぁって思いもある。
一つ確かなのは、電力会社は、昨夜の本田が地味に思えるくらいのガッツポーズをしていること。
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